誠光社 SEIKOSHA

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ハックルベリー・フィンが逃亡奴隷のジムとともにミシシッピ川を下った同じ時代、地下鉄道に乗って北へと逃げた少女コーラの物語。ハードカバー刊行時手がつけられずじまいだったコルソン・ホワイトヘッドの『地下鉄道』が文庫化され、一気に読了した。

ハリエット・タブマン率いる逃亡奴隷支援ネットワークである「地下鉄道」を、文字通り地下を走る逃亡経路としてフィクショナルに描いた、アメリカ南部版『ガリバー旅行記』。自由州に逃れても結局あらゆる種類の隷属と搾取からは逃れることの出来ないという地獄めぐり。『アンネの日記』と『マッドマックス』とクライム・サスペンス。さまざまな要素がモザイクのように組み合わさった娯楽作としても一級品。谷崎由依さんによる重厚な訳も素晴らしい。いまちょっと切らせていますが近日入荷予定。ご来店の際はお見逃しなく。
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第二次世界大戦後のアメリカにおいて、人口の急増と軍需産業から派生した新技術の誕生、さらには朝鮮戦争に伴う西海岸の急発展など、時代の要請が産み落としたミッドセンチュリー・モダンと呼ばれる家具や建築物の数々。それらの生みの親であるデザイナーや作家たちを「芸術家たち」と称し、分野を横断しながら紹介することで、そのデザインの秘密を俯瞰する。平易な語り口と、デヴィッド・ホックニーやシスター・コリータ・ケントなども織り交ぜた、いわゆる「教科書どおり」ではない視野の広さがタカさんらしい。

イームズやジョージ・ネルソンらのビジュアルブックはもっているけど、眺めて楽しむだけだったという読者も、本書でその奥行と背景を知ればそれらの蔵書が光り輝き出すであろう一冊。オンラインショップにてサイン本を販売中。発売にあわせ、11月1日よりサンダースタジオさんによる挿絵原画展を敢行。4日(水)には河内タカさんのトークイベントも(配信アリ)。詳細は当店ウェブサイトにて。
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当店でも定期的に映画、音楽、テレビドラマのイベントに出演、フランス語教室ROVを主催する小柳帝による映画レクチャーをまとめたZINE待望の第三弾が11月中旬リリース!

今年7月に当店にて開催された「A24映画はなぜ面白いのか」をはじめ、少年少女が成熟する過程を描く「カミングオブエイジムービー」、ソール・ライターからロバート・フランクら写真家たちとその影響を受けた映画との関係を考察する「路上へ」の三本柱。抽象的な印象論ではなく、クレジットや人脈、特定の映画を比較することで俯瞰で見えてくる21世紀の映画マップ。予想もしなかった「次の一本」にたどり着くことのできる、手軽かつ奥深いコンパスとしてお楽しみいただけるはずです。オンラインショップにてご予約受付開始しました。
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毎シーズン楽しみにしているシュタイデル社のカタログが届いた。2020年秋から2021年冬の目玉はウィリアム・エグルストンとマリー・エレン・マーク、共に3冊組の函入り写真集に、ダミアン・ハーストがロンドンのあらゆる調剤薬局を長期に渡り撮影したなんと10冊組のボックスセット、750部限定1500ユーロ。なんとも景気のいい話。この不景気にアートブック出版のトップクラスが今なお元気なのは頼もしいことです。

シュタイデルのタイトル、取り寄せも出来ますのでご興味ある方はお声掛けいただければカタログお見せしますよ。
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写真家島田大輔が妻である小谷実由を7年間撮り溜めた写真集時光』が重版、再入荷予定。モデルという役割から離れた、一人の女性の佇まいを親密な距離感で捉えています。紺のクロス装に箔押しというシックな造本も美しい一冊。

初版分は入荷早々に完売、数多くお問い合わせを頂いておりました、島田大介写真集『10月下旬入荷予定。 今回も限定数入荷につきお早めにどうぞ。オンラインショップにてご予約受付中です。
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