
Water Calling
イザベル・ダエロンのドローイング
2023.3.16 ー 3.31

イザベル・ダエロンのドローイング
2023.3.16 ー 3.31
マクドナルド第一号店であるダウニー店や、「パルプフィクション」の舞台となった「パンズ・コーヒーショップ」、モンド・ミュージックファンにはおなじみ、ラッセル・ガルシアの元邸宅、ポストモダンの到来を高らかに告げた名著『ラスベガス』でおなじみロバート・ヴェンチューリによる住宅など、ポップカルチャー好きにもたまらないビジュアルが満載!
モダンとポストモダンの、レトロフューチャーとラスベガスの間に建ち、時代とともに忘れ去られつつある、ミッドセンチュリーの徒花の数々。本書はそのようなオルタナティブな建築群のうち、「アルミニウム」「グーギー建築」「オルタ・モダン」という三つの分類に着目、アメリカを中心とした合計18の建造物を訪れ、写真やイラストレーションとともに紹介した建築門外漢でも楽しめるユニークな一冊。
「アルミニウム・イン・モダン・アーキテクチャー」や「グーギー・アーキテクチャ」など、貴重な企業発行のパンフレットや雑誌掲載記事を翻訳再録、名著"SHELTER"の著者ロイド・カーンや、グーギー建築を代表する建築家アーメー・デイビズの現在のパートナーであるビクター・ニューラブへのインタビューなど読み物も充実。
『ex-dreams もうひとつのミッドセンチュリーアーキテクチャ』
店頭、オンラインショップにて販売中。
小川珈琲さんでのブックトーク第二回を開催します。テーマはまだやるか、って感じのサリンジャー。
誰もが知っているはずだけど、プロットを説明して、と言われると黙ってしまう方も多い小説。
「反抗する若者」だとか「思春期のバイブル」的ステレオタイプな解釈を一切削ぎ落とした上ではじめて浮かび上がる、マンハッタンを歩きまわるだけの都市小説、そして塹壕の中で片時もノートとペンを手放さず綴り続けたというある種の戦争小説としての同作を考えます。
題して「ホールデンとマンハッタン地獄めぐり」。今回もBGMと映像流しながらリラックスしたお話をさせていただくつもりです。前回は満席でしたので、お申込みはお早めにどうぞ。詳細は小川珈琲さんアカウントより。
火星の読書会 第二回「キャッチャー・イン・ザ・ライ」J.D.サリンジャー
〜ホールデンとマンハッタン地獄めぐり〜
4月21日(金)18時30分〜20時
会場:小川珈琲 堺町錦店
定員:15名
会費:2500円(コーヒー付き)
「本が一つの『視点』をそなえた個人的な告白形態であるのにたいして、新聞は公共的参加を促す集団的な告白形態なのだ」
(マーシャル・マクルーハン『メディア論』より)
この発言における「新聞」を「雑誌」に置き換えて比較するならば、「NEUTRAL COLORS」の誌面はどちらかといえば、個人的な告白で満たされた「本」に近い。にもかかわらず、編集発行人の加藤さんは「雑誌」というメディアにこだわり続けていて、最新号の特集タイトルも「雑誌を仕事にすると決めた運河の畔」である。加藤さんが雑誌にこだわればこだわるほど、個人的な告白が誌面のいたるところに表れるという矛盾。
ただし誌面のレイアウトは、同じくマクルーハンが「メディアはマッサージである」で行ったような、ビジュアルとコピーの有機的な組み合わせを推し進めた、ギョッとするような実験性に満ちている。
オランダのディストリビューター、IDEA BOOKSを訪ね「機械化されていない導線」と「出版社の知名度ではなく内容を重視」する姿勢に共感し、今や過去のものとなった写植の現場を訪ね、「ずっと同じことをやってきたというのは、経営者としてきっとダメ。けど、僕はやっぱり写研の文字がよかったから」という発言を大文字でレイアウトする。
かつて郵便番号制度導入時に労働組合は「機械化が仕事から人間の疎外を招くから」という理由で郵便番号を書くなという「反合理化闘争」を展開したことがあったけど、おそらく加藤さんにとっての雑誌とは、ある種、仕事から疎外されないための「反合理化闘争」であり、その手段なのだろう。面白い人です。
「NEUTRAL COLORS ISSUE 4 特集:雑誌を仕事にすると決めた運河の絆」入荷
今ならもれなくエコバッグ付きです。
店頭、オンラインショップにて販売中
4月に刊行予定の平野愛写真集「moving days」取り扱い店を募集中です。
書店以外、どんな業態のお店・スペースでも構いません。5冊以上からのご注文、買取・6掛けという条件でご対応しております。
これまでお取引いただいております書店さんには現在ご連絡中ですが、もろもろ一人で切り盛りしている発行元兼店主は、まあまあ事務能力が低く、かつ飽きるとすぐに映画館とか呑み屋に行ってしまいます(逃避)。なのでまだウチ連絡きていないよ、というお店さんはご一報いただければ幸いです。
お気軽にご連絡お待ちしております。
(トランスビューさんでの取り扱いもあり・後日BOOKCELLERよりのオーダーも可能)
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moving days
写真・テキスト:平野愛
3000円+税
2023年4月5日発売予定
ISBN 978-4-9911149-5-3 C0072 A5変型判 176頁
どこへではなく、何から引っ越すのか。
当たり前の風景が束の間非日常へとほどけ、また新しい日常が積み上げられていく。
そのあわいに美しい光とともにあった、7組の"moving days”。
つい先日もテレビで、若かりし頃ゴダールにクマのぬいぐるみをもらったというエピソードを披露していた加賀まりこさん。お元気そうで何よりですが、まりこがすごい、というよりも、「気狂いピエロ」でアンナ・カリーナに持たせた犬のポーチといい、ゴダールが(色んな意味で)ヤバいと思ってしまうのは僕だけでしょうか。
幼少期の愛読書はマルキ・ド・サド、十代でキャンティ、二十歳でパリ。コケティッシュで小生意気な永遠の輝きを閉じ込めた、人気の『私生活』久々に入荷しました。
オンラインショップにて販売中です。