誠光社　京都・河原町丸太町の書店

石田剛太と西の方角に行ってみた話

石田剛太と西の方角に行ってみた話

大歳倫弘×石田剛太（ヨーロッパ企画）

2025.11.23 19時〜

編集室

わたしが・書いた・ラブソング

第23回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2025年11月1日公開
しょっぱい思い出

第1回

味の民藝　飛騨高山の飲み食いについて

著者：朝倉圭一イラスト：野上

2025年10月27日公開
おフローにしますか、それともエディ？

第22回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2025年10月1日公開
Freedom of ’25

第21回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2025年9月1日公開

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インスタグラム

「ペルシャの恋の詩において恋人の唇に喩えられるタルトチェリーと、アステカ人がその魅力により珍重したバニラ。それらがローズとオレンジブロッサムの芳醇な香りと混ざり合い、魅惑的な魅力の世界を創り出す。誰もがこのデザートの虜になるでしょう。」
（MIA H.”HE LOVES ME, HE LOVES ME NOT PAVLOVA”レシピより／意訳）

スペインのカルチャー系インテリア雑誌"apartamento"が編集発行するフードブックの記念すべき10冊目は、アフロディジアック、つまり媚薬をテーマに、世界各地の「恋人／元恋人／食の愛好家」から寄せられた16のレシピを収録。

自らの手で作ったものを相手の口に入れるという野蛮なエロス。ある意味直球、定番のテーマ号。

「APARTAMENTO COOKBOOK #10: APHRODISIACS」
店頭、オンラインショップにて販売中

近日公開予定その2。

グローバリズムの結果としての、21世紀の米国流浪民をリアリスティックな視点、かつ美しいカメラワークで描き出し、アカデミー賞を受賞、直後にマーベル作品を監督、5年を経て公開された待望の新作、シェイクスピアの息子を題材にした「ハムネット」から生まれた写真集。

単なるスチールにとどまらず、フォトグラファー、アガタ・グジボフスカの写真は、映画の中と外を行き来し、シェイクスピアの妻役を演じた俳優ジェシー・バックリーの詩的な言葉が添えられる、映画の空気感をパッケージした一冊。

先日の東京国際映画祭で上映され、早くも絶賛の声が聞こえてくる「ハムレット」創作に至るまでのストーリー。これも観る前に是非ご入手を。

公開が楽しみな映画がいくつか控えているって、それだけでちょっとした幸せですよね。

「EVEN AS A SHADOW, EVEN AS A DREAM」
店頭、オンラインショップにて販売中

運命の恋とその儚さを描いた『パストライブス』で、各方面より絶賛を浴びたセリーヌ・ソング監督による最新作にして、キャスト、予算ともに大幅にスケールアップしたロマンティック・コメディ「マテリアリスト」のオリジナルスコアに、劇中で使用されるJapanese Breakfastによる描き下ろし"My Baby（Got Nothing At All）"と、Baby Roseによるニコのカバー"I'll be your Mirror"ほかを収録した、オリジナル・サウンドトラックが映画の日本公開に先駆けて入荷。

恋愛と実利主義の軋轢を描いた、早くも21世紀恋愛映画のマスターピースと目される作品を観る準備にぜひ。A24ミュージックよりのリリース。お早めにどうぞ。

「Materialists　Original Motion Picture Soundtrack」DANIEL PEMBERTON（A24 MUSIC）
店頭、オンラインショップにて販売中

各地で開催され人気を博している＜大竹昭子の写真をより深く見るためのワークショップ＞を当店にて開催します。

ご参加のみなさまにはあらかじめ人物が写っている写真１点を送っていただき、当日はそれを上映しながら、写真に写っているものをみんなで言葉にしていきます。どういう状況を撮ったものなのか、写っているこの人たちは知り合いなのか、そうでないのか、この場所は日本のなのか、海外なのかなど、写真に見ながらさまざまに想像。

たとえるなら写真はあるシーンが「瞬間冷蔵」されたものです。それをみんなで「解凍」していくと、撮った人すら気づかなかったことが浮かび上がってきます。写真の見方が深まることは、写真がうまくなることにもつながるはず。

すでに残り5席となりましたので、ご予約はお早めにどうぞ。

大竹昭子の写真をより深く見るためのワークショップ
2025.12.11　19時〜
会場：誠光社
ご参加費：2500円＋1ドリンクオーダー
当店店頭、お電話、WEBサイトにてご予約受付中

パリ在住のアーティスト、フィリップ・ワイズベッカーが10年間かけて書き溜めた12冊の絵日記が一冊にまとまります。

蚤の市で見つけた道具類や衣服などのスケッチは作品未満のインスピレーションソースであり、作家の「眼」を識る上でも貴重な資料。未発表の描き下ろし原画567点を収録。日本語・フランス語併記。限定1500部発行。

『Diary』テキスト＋ドローイング：フィリップ・ワイズベッカー（EDITHON）
11月下旬入荷予定。オンラインショップにて、ご予約受付開始しました。

「お前の声や歩き方がこの本の根幹であり、お前のまなざしが文体となった。」
ウィリアム・サローヤン『パパ・ユーアクレイジー』（伊丹十三訳／新潮文庫）

70年近く前に綴られた米国のアルメニア系移民作家とその息子との対話に触発され、写真家自身がその父と長崎の離島で過ごしたひと夏の日々を、虚実入り交じる物語仕立てで記録した写真集。

日本では一風変わった伊丹十三訳で親しまれてきたウィアリアム・サローヤンの『パパ・ユーア・クレイジー』は、息子の視点を借り、作家が書くことや物語を子どもたちたる読者に伝える形式でしたが、本書では、その原文を引用しつつ、息子の立場から言語化の難しい親子の物語をイメージで綴る試み。

事実に基づき、美化されたフィクション（サローヤンの小説）に揺さぶられ、フィクションから事実を逆照射する。工程は入り組んでいながらも、映し出されたものは、多少の感傷を交えつつ、実にストレートに観るものの心動かす美しさ。

『Papa, You’re Crazy〈クジラと天体、父の島〉』西山勲（写真・文・編集・デザイン）
店頭、オンラインショップにて販売中

昨晩は甲斐みのり作家活動20周年記念

昨晩は甲斐みのり作家活動20周年記念「愛しの京都　20年の本の仕事と純喫茶」トークにたくさんお越しいただきありがとうございました。その際、最新刊二点のサイン本をこしらえていただきましたので、特典フリーペーパーとセットでオンラインショップにて販売を開始しました。

トーク中にもお話しましたが、フリーペーパー「わたしのすきな甲斐みのりの本」に寄せたコメントを再掲させていただき、あらためてお祝いの言葉とさせていただきます。

「本書で紹介される「たぬきケーキ」。可愛いというよりも、キッチュである。なんとなく素朴そうな味も想像できる。この不思議なお菓子にこそ、甲斐さんらしさを強く感じる。洗練以外のものを受け付けず、味を追求し、そのハードルを越えぬものは手放し続ける紹介者はたくさんいる。甲斐さんの本にはそのような別け隔てがなく、「選ばれなかったもの」にも優しく、決して他者を抑圧しない、そんな「たぬきケーキ」的な優しさがある。」

『愛しの京都〈純喫茶〉』（オレンジページ）
『東京文学的喫茶』（白泉社）
ともに著者サイン入り・フリーペーパー「わたしのすきな甲斐みのりの本」付きでオンラインショップにて販売中です。

昨日はご近所のクラブメトロさんで、柴崎友香さんのデビューだいたい25周年記念「きょうのできごと」上映会とトークショーの物販を担当させていただきました。

今年刊行された『帰れない探偵』は、異色の探偵小説。私立探偵ものといえば、フィリップ・マーロウものにせよ、そのチャンドラーの意匠を借りた『羊をめぐる冒険』にせよ、市場原理には従わず、私情と自らのプリンシパルを重んじる都市生活者であることが、ある種の定形である。しかし、本書の探偵である「わたし」は、探偵協会なる組織の一員であり、自らの意思どころか見えざる協会の意志によって、あちこちへと飛ばされ、糸の切れたタコのようにさまよい続ける。

映画のワンシーンのようなサスペンスが起こりかけたかと思うと、全貌が見えないまま尻すぼみに次の街へと移動させられ、探偵自身にも問題の全体像はつかめぬままだ。依頼者の探しものを続けているようで、この探偵が探すのは過去である。

「今から十年くらいあと」あらゆる情報が巨大企業に一元管理され、商品として流通するとすれば、過去さえも塗り替えられ、わたしたちは記憶の祖国に帰れなくなるのではないか。十年くらいあと、そのようなディストピア世界の見えざる意図を追求するでもなく、その中でも人の記憶や思い出を重んじ、過去を探り続ける（最初に描かれる依頼仕事が古本を探すこと！）、ちょっとメタな探偵のお話。
　

当店では『帰れない探偵』はじめ、柴崎友香さんのご著書は定番で取り扱いしておりますので是非。

お知らせ

2025.11.4
『オルタナティブ民俗学』刊行のお知らせ
2025.10.26
ぼくらの本屋のつづけ方〜独立書店のリアルと、書くことと売ること〜＠SPBS
2025.10.25
独立出版者エキスポ実行委員長が聞く　独立書店ネットワークという名の新たな書店のチャレンジ
2025.10.24
11月7日（金） 1003 祝！10周年記念トーク「あれどうなってます？」

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オルタナティブ民俗学島村恭則・畑中章宏

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ひとり ALTOGETHER ALONE GAZETTE 4

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和田夏十の言葉梶谷いこ

moving days 平野愛

喫茶店のディスクールオオヤミノル

火星の生活堀部篤史

恥ずかしい料理文：梶谷いこ　写真：平野愛

ライブ漫筆安田謙一

私の考える骨董ーThis is How I Feel About Antiques マメイケダ・Tokimeki antiques

書をステディ町へレディゴー安田謙一・辻井タカヒロ

アウト・オブ・民藝改訂版軸原ヨウスケ・中村裕太

シナリオ付写真集『ワンダーウォール』写真：澤寛 / 脚本：渡辺あや

京都ケチケチ買い物案内辻井タカヒロ

珈琲の建設オオヤミノル

御所東考現学得地直美

味がある。マメイケダ

本とその周辺をめぐる、6か月とちょっとの旅編集：福永信

Bookworm House & Other Assorted Book Illustrations セカンドエディション赤井稚佳

コテージのビッグ・ウェンズデー半芸術編小田島等・堀部篤史

コテージのビッグ・ウェンズデーミズモトアキラ・堀部篤史

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