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Scenery #3 2019 Spring 京都・二条にて
第3回
moving days -short cuts-
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引越し3日前。晴れ。
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リン・イフン(林 怡芬)さんが旦那さんの仕事の拠点になっている台湾に戻ることが決まって、これまで活動拠点にしていた京都のアトリエと娘のユホンちゃんと暮らす家とのお別れが迫っていた。
共同アトリエの一角がイフンさんの作業場。もう荷物のほとんどは外に出て、あとは作品を片付けるのみ。澄んだ空気の流れる部屋から明るい屋上へ。一枚だけ記念写真を撮影していたら、時間が来た。この日は幼稚園とお友達とさようならする日でもあった。
なかなか鉄棒遊びから帰りたくないユホンちゃんと仲良しのニナちゃん。そんな姿を見てイフンさんは涙を拭いながら、なんとか手を繋いで門を出ることに。
日本から一度離れることになるけれど、またいつか戻って来て作家活動をしたい。またすぐ戻るからねという気持ちが、あちこちの空間にふわふわと漂うように見えた。
家の中ももうほとんどの荷物が台湾へと飛び立っていた。最後の最後に残った少ない家具と、結局家までついてきてくれたニナちゃん一家との最後の時間を、家を、一緒に眺めた。
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