『〈京大発〉専門分野の越え方――対話から生まれる学際の探求』 刊行記念トークイベント 三宅香帆+真鍋公希
2023.11.11 19時〜
今年の3月にナカニシヤ出版から刊行された『〈京大発〉専門分野の越え方――対話から生まれる学際の探求』は、京都大学で行われている「総人のミカタ」という活動を原点として編まれました。専門分野も興味関心もバラバラの大学院生が集まって学部生に模擬講義をする。しかも、大学のカリキュラムではなく自主的に。本書では、この少し変わった活動を続けるなかで参加者たちが直面した「自分の専門分野の強みとは?」「専門分野の違う人たちと上手く協働していくには?」といった問いに取り組んでいます。
こういうと狭い学問の世界での話のように聞こえますが、そうではありません。大学での学びをその後のキャリアに活かそうとするときにも同じような問いにおおかれ少なかれ直面するはずです。たとえば「専門分野」を「部署」や「関心」や「スキル」に置き換えたら、とても一般的な話になりますよね。そういう意味で、本書には多くの人が日常的に直面する問題を考える手がかりが詰まっています。
今回のイベントでは、本書に関わった書評家の三宅香帆と社会学者の真鍋公希の対話を通して、本書の議論をより広い文脈に開いていきたいと思います。ぜひご参加ください。
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真鍋公希:Koki Manabe
中京大学現代社会学部講師。1993年生まれ、香川県出身。
2021年に京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程を修了。関西国際大学社会学部講師を経て、2023年4月より現職。単著に『円谷英二の卓越化――特撮の社会学』(ナカニシヤ出版、2023)、共著に『メディア・コンテンツ・スタディーズ――分析・考察・創造のための方法論』(ナカニシヤ出版、2020)『ゆるレポ――卒論・レポートに役立つ「現代社会」と「メディア・コンテンツ」に関する40の研究』(人文書院、2021)がある。専門は文化社会学で、現在は円谷英二以後の特撮ジャンルの変遷について研究している。
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三宅香帆:Kaho Miyake
書評家、作家、大学講師。1994年生まれ。高知県出身。
京都大学大学院人間・環境学研究科に在学中の2017年にデビュー。会社員を経て、2022年に独立。単著に『人生を狂わす名著50』(ライツ社、2017)『文芸オタクの私が教える――バズる文章教室』(サンクチュアリ出版、2019)『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しか出てこない――自分の言葉でつくるオタク文章術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2023)など、編著に『私たちの金曜日』(KADOKAWA、2023)がある。大学院時代の専門は萬葉集で、現在は執筆業のほか、文章の書き方や小説の読み方を伝える講師業、メディア出演を中心に活動している。
- 開催日
- 2023年11月11日(土)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー
- 定員
- 25名さま