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Water Calling イザベル・ダエロンのドローイング

Water Calling イザベル・ダエロンのドローイング

2023.3.16 ー 3.31

終了しました

京都の基盤となる岩盤の深さとそのうえを流れる地下水の量の関係が明らかにされたのは近年のこと。しかし、平安時代から京都に住む人々は地下を流れる豊富な水の存在に気づいていました。

水はどこからやってくるのか、地下水はどのようにできたのか、人々は水とともにどのように生活文化を育んできたのか。「Water Calling」 は水に関するリサーチを行うデザイナー、イザベル・ダエロンによるドローイングをもとに目に見えない水のメカニズムについて考えるプロジェクトです。

イザベル・ダエロンはプロジェクトが始まると同時にリサーチをした写真やテキストなどの資料を貼り付け、そこから思いついたアイディアをドローイングとして描きこんでいく「リサーチウォール」というヴィジュアル資料を作っていきます。それはプロジェクトの規模やリサーチ期間とともに拡大していき、次第に巨大な壁画のようになっていきます。今回の展覧会では『Water Calling –京都の地下から聞こえる音』と『Materia Prima vol.3』の制作のために実際に現地調査を行い、京都と水の関係を理解するために作成したリサーチウォールを展示、描きながら思考するというダエロン独自のメソッドを公開します。

(入場無料)


出版予定 / Upcoming publication

書籍『Water Calling ー京都の地下から聞こえる音』
作と画: イザベル・ダエロン 作と文: 永井佳子
デザイン: サイトヲヒデユキ 発行: 書肆サイコロ
協力: 惠谷浩子(奈良文化財研究所)

京都の地下にはなぜ豊富に水が流れているのか。京都の地下と地上の水の流れのメカニズムと水の存在を感じながら生活文化を育んでいった人々の営みをドローイングで表現。水の視点から人々との関わりを考えていきます。3月16日刊行予定。

 

『Materia Prima vol.3 – イザベル・ダエロン』
ドローイング: イザベル・ダエロン インタビューと文: 永井佳子
デザイン: サイトヲヒデユキ 発行: Materia Prima

Materia Primaはさまざまな分野の作り手に制作のプロセスやその途中の試行錯誤を聞く小冊子。第3号はフランス人環境アーティスト、デザイナーのイザベル・ダエロンに水という課題に注力してデザインを始めたきっかけから、そのデザインメソッドまでを聞いています。水の循環メカニズムを表した書き下ろしドローイング付き。

 

  • イザベル・ダエロン(環境デザイナー、アーティスト、研究者)

    イザベル・ダエロン(環境デザイナー、アーティスト、研究者)

    Studio Idaë 主宰。水や日光、風などの自然資源と共存し、エネルギーの循環とともに生きることをテーマに都市計画、公共部門や企業との協働事業としてパブリック・アートの制作、デザインプロジェクトなどを行う。特に都市空間での水の再利用に関するリサーチを長年行っている。パリを拠点に活動。

    Isabelle Daëron (Environmental Designer, Artist, Researcher)

    Founder of Design office, Studio Idaë. Daëron has been involved in public art production and design projects in collaboration with the public sector, urban planning, and businesses with the idea of living in harmony with natural resources such as water, sunlight, and wind, as well as with energy cycles. In particular, she has long been conducting research on the reuse of water in urban spaces. Based in Paris.

開催日
2023年3月16日(木) ー 3月31日(金)