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シカクの森で、二人は – Real and Fiction – 舞台写真展&限定冊子販売

シカクの森で、二人は – Real and Fiction – 舞台写真展&限定冊子販売

2021.11.1 ー 11.15

終了しました

2021年2月、シイナナによる演劇作品「シカクの森で、二人は」が大阪の劇場で上演されました。

この作品は、ドキュメンタリー写真家・吉田亮人さんが、祖母と従兄弟の過ごした時間を記録した写真集「The Absence of Two」を原案に、創作されたものです。

虚構の物語として、実在の人や出来事を描くこと。

吉田さんの見つめた「リアル」を「フィクション」として表現するということ。

吉田さんの作品から感じた、創作者としてのリアルな感情に向き合うこと。

舞台上に確かに存在する俳優の肉体から感じられるもの。

創作過程で、シイナナが表現としての虚構と実在に向き合ったその時間、物語の当事者であった吉田さんは、自身の大切な家族が虚構の中に現れるかのような不思議を見つめていました。

リアルとは何か。フィクションとは何か。

「シカクの森で、二人は」という作品を通して、さまざまな立場の人たちが問いかけてきたそのテーマをコンセプトに、吉田亮人さんが切り取った「シカクの森で、二人は」舞台写真の展示を行います。また、期間中会場では同舞台写真と戯曲を収めた冊子を販売。100冊のみの完全限定生産となりますので、この機会にぜひご覧ください。リアルとフィクションの狭間を、少しでも感じていただけたら嬉しいです。

  • シイナナ

    2020年1月結成。京都を中心に活動する劇団。2021年2月に上演した「シカクの森で、二人は」で旗揚げ。本作品は、若手劇団の演劇祭WINGCUP(ウイングフィールド主催)で優秀賞・俳優賞を受賞した。舞台上の俳優が、物語の中で『息づいている』ことを大切に、細部まで丁寧な表現を積み重ねた作品創りを目指している。2021年秋より、二人芝居企画「ふたりごと」をスタート。劇場ではない場所を舞台に、さまざまなゲストとの共同創作に挑戦するシリーズとして展開している。

  • 吉田亮人

    1980年宮崎県生まれ。京都市在住。滋賀大学教育学部卒業後、タイで日本語教師として1年間勤務。帰国後小学校教員として6年間勤務。2010年より写真家として活動開始。広告や雑誌を中心に活動しながら、「働く人」や「生と死」をテーマに作品制作を行い国内外で高く評価される。写真集に「Brick Yard」「Tannery」(以上、私家版)、「THE ABSENCE OF TWO」(青幻舎・Editions Xavier Barral)などがある。2021年、写真家としての10年間の活動を綴った書籍「しゃにむに写真家」(亜紀書房)が刊行。

開催日
2021年11月1日(月) ー 11月15日(月)