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アウト・オブ・民藝 | 東京物欲編 百貨店と趣味の店

アウト・オブ・民藝 | 東京物欲編 百貨店と趣味の店

2020.9.18 19時〜

 

民芸品と呼ばれたものが、一部階級の単なる鑑賞物になり終るときに、それは、もはや民芸品ではなく、単なる骨董品に過ぎない(…)その用途が現代の大衆の生活に即するものを考案製作することによって、さきの矛盾は解決され、民芸の発展が期待できるであろうとするのである。われわれが、かって東北で民芸運動を起したのも、かかる考え方からであった

山口弘道『雪と生活』1953年

 

1934年に日本橋高島屋で開催された「現代日本民藝展覧會」では、日本各地から蒐集された「新作民藝」が展示・即売されました。本トークでは、1930・40年代の民藝運動とその周縁に位置する建築・美術・工芸・玩具の展覧会を取り上げていきます。高島屋や三越をはじめとした百貨店や、たくみ工芸、港屋、ミラテス、吾八などの趣味の店が立ち並んだ日本橋・銀座には、いったいどのような商品が飾られていたのでしょうか。

アウト・オブ・民藝[軸原ヨウスケ+中村裕太]

民藝運動の周縁的な動向にまつわる人物、物品、出版社などのネットワークに注目し、そのつながりを「相関図」によって浮かび上がらせる。京都の書店「誠光社」でのトークと資料展示をもとに、『アウト・オブ・民藝』(2019年)を刊行。主な展示に「秋田雪橇編タウトと勝平」(秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT、2020年)、「東京物欲編 百貨店と趣味の店」(日本橋高島屋、2020年)。

  • 軸原ヨウスケ(デザイナー)

    1978年岡山生まれ、岡山在住。「遊びのデザイン」をテーマにしたデザインユニット「COCHAE(コチャエ)」のメンバー。「へのへの図案社」代表。グラフィックデザインにとどまらず、紙雑貨やパッケージのデザイン、出版企画や商品開発など幅広く活動中。著書に『kokeshi book 伝統こけしのデザイン』(青幻社、2010)、『武井武雄のこけし』(Pie international、2012)、『カワイイヲリガミ細工』(誠文堂新光社、2016)など。新型こけしのプロジェクト「ドンタク玩具社」でも活動している。

    http://cochae.com/

    http://donduc.com/

  • 中村裕太(美術家)

    1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学博士後期課程修了。博士(芸術)。京都精華大学芸術学部特任講師。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作を行なう。近年の展示に「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャレッジワークス、2016年)、「あいちトリエンナーレ」(愛知県美術館、2016年)、「MAMリサーチ007:走泥社—現代陶芸のはじまりに」(森美術館、2019年)、「表現の生態系:世界との関係をつくりかえる」(アーツ前橋、2019)。

    http://nakamurayuta.jp/

開催日
2020年9月18日(金)
時間
19時〜
会場
誠光社・配信
会場定員
15名さま
ご参加費
会場:1500円+1ドリンクオーダー
配信:1500円
ご予約方法
①会場にてご参加
E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加ご希望日程、お名前、お電話番号をご記載ください)

または店頭、お電話にて承ります。

②ライブ・録画配信ご参加
下記ページよりお申し込みくださいませ。
当日午前中に、配信URLをご案内いたします。(ライブ配信終了後も2日間視聴可能)

配信チケット
https://seikosha.stores.jp/items/5f52ec238b9c62385426a5f8
ご注意事項
*会場にはマスクご着用の上ご参加くださいませ

*体調が優れない方、37度以上の熱がある方はご参加をお控えくださいませ。その場合キャンセル料などはいただきませんので、前日までにお知らせいただければ幸いです。