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移動すること、待つこと ——移民・難民をめぐる「長い話」 『Station』(夕書房)刊行記念トーク

移動すること、待つこと ——移民・難民をめぐる「長い話」 『Station』(夕書房)刊行記念トーク

2020.9.1 19時〜

移動すること、とどまること。
私たちは誰もが「ステーション」に立っている。

写真家・鷲尾和彦さんの6年ぶりの新作写真集『Station』の刊行記念展に合わせ、移民研究者・翻訳者の栢木清吾さんをお招きしてトークイベントを開催いたします。

「2015 年9月9日、オーストリア・ウイーン西駅。欧州から日本への帰途にあった私は、空港へ向かうバスに乗り換えるために降りた駅のホームで、あふれんばかりに押し寄せる人の波に突如としてのみ込まれた」——鷲尾さんが本作で捉えたのは、自国を逃れてヨーロッパへと向かう、「難民」と呼ばれる中東やアジアの人々です。

なぜかれらは国境を越えて移動することになったのか。
それを理解するには、かれらの人生そのもの、さらには国や地域の歴史までもを考える必要がある、と訳書『よい移民』で21人の物語を訳しわけた栢木さんは言います。

さまざまな物語を抱えた多様な人々が移動の最中、いっときとどまったウィーン西駅での3時間。
かれらの顔に私たちは何を見ることができるのか。

人の移動と記憶、そしてかれらを待ち受ける時間。
近年相次いで刊行されている移民、難民をめぐる良書を紹介しながら、鷲尾さんの写真を通して見えてくる世界の現実に触れていきます。
コロナ禍によって世界の誰もが先の見えない宙吊り状態に晒され、「難民」のようにさまよっている今、かれらの物語ははるか遠くのものではないのです。
ぜひご参加ください。

終了後お2人によるサイン会も開催いたします。

 

配信チケット
https://seikosha.stores.jp/items/5f2a7a16223ead736c5d7346

配信チケット+写真集『station』セット(ご参加費500円割引)
https://seikosha.stores.jp/items/5f2a7cc9d3f167313a7eb537

  • 鷲尾和彦(わしお・かずひこ)

    写真家。兵庫県生まれ。1997年より独学で写真を始める。写真集に、海外からのバックパッカーを捉えた『極東ホテル』(赤々舎、2009)、『遠い水平線 On The Horizon』(私家版、2012)、日本各地の海岸線の風景を写した『To The Sea』(赤々舎、2014)、共著に作家・池澤夏樹氏と東日本大震災発生直後から行った被災地のフィールドワークをまとめた書籍『春を恨んだりはしない』(中央公論新社)などがある。

    washiokazuhiko.com

  • 栢木清吾(かやのき・せいご)

    移民研究者、翻訳者。神戸大学総合人間科学研究科博士後期課程修了。著作に『ふれる社会学』(共著、北樹出版)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(共著、ナカニシヤ出版)、訳書にニケシュ・シュクラ編『よい移民ー現代イギリスを生きる21人の物語』(創元社)、パニコス・パナイー『フィッシュ・アンド・チップスの歴史』(創元社、近刊)などがある。

開催日
2020年9月1日(火)
時間
19時〜
会場
誠光社
定員
15名さま
ご参加費
1500円+1ドリンクオーダー
ご予約方法
①会場にてご参加
E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加ご希望日程、お名前、お電話番号をご記載ください)

または店頭、お電話にて承ります。

②ライブ・録画配信ご参加
下記ページよりお申し込みくださいませ。
当日午前中に、配信URLをご案内いたします。(ライブ終了後も2日間視聴可能)

配信チケット
https://seikosha.stores.jp/items/5f2a7a16223ead736c5d7346

配信チケット+写真集『station』セット(ご参加費500円割引)
https://seikosha.stores.jp/items/5f2a7cc9d3f167313a7eb537
注意事項
*会場にはマスクご着用の上ご参加くださいませ

*体調が優れない方、37度以上の熱がある方はご参加をお控えくださいませ。その場合キャンセル料などはいただきませんので、前日までにお知らせいただければ幸いです。