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「民衆」はどこにいるの?  戦前・戦後のアウト・オブ・民藝から、現代の工芸まわりをよく考える。

「民衆」はどこにいるの?  戦前・戦後のアウト・オブ・民藝から、現代の工芸まわりをよく考える。
『工芸批評』刊行記念「アウト・オブ・民藝」番外編トーク

終了しました

―「民藝」だから素晴らしいのではなくて、「民衆的」だからこそ素晴らしいのだ

軸原ヨウスケ「まえがき」『アウト・オブ・民藝』2019年

アウト・オブ・民藝は、軸原ヨウスケと中村裕太が行う「民藝」の周辺をめぐるリサーチ活動です。それぞれの関心をベースに1926年の民藝運動発足当時に起きていた工芸運動や、それらにまつわる人、物、出版社などのネットワークを行き来しながら、民藝運動の周縁的な動向を探ってきました。また、誠光社での全5回にわたるトークと資料展示をもとに、『アウト・オブ・民藝』(2019年)を刊行しました。


「昨秋編集し刊行した『工芸批評』(新潮社青花の会刊)の筆者のひとり、井出幸亮さんは、同書の中で『アウト・オブ・民藝』について〈「民藝」の”外側”を語ることでその内実を浮かび上がらせる。(略)批評的な視点によって分析と体系化が行われている〉と書いています。『工芸批評』は木工家の三谷龍二さん監修の同名展(於松屋銀座デザインギャラリー)にさいしてつくられたという経緯もあり、筆者6人のうち5人が生活工芸派の「生活工芸」について言及し主題化しています。以下は誠光社の堀部篤史さんのSNSから。〈編集、発行人として『アウト・オブ・民藝』という本を作る際に、著者の思惑とは別に、『アウト・オブ・民藝』と「生活工芸」運動との接触、というテーマが個人的にあった〉。たしかにその〈接触〉はおもしろそう、と思い、堀部さんに今回のトークを相談しました。〈批評的な視点〉をもつ『アウト・オブ・民藝』の著者たちが、「生活工芸」および『工芸批評』についてどのように〈分析〉してくれるのか、当日がたのしみです」(菅野康晴/『工芸青花』編集長)

今回のトークでは、柳宗悦らが「民衆的工藝」と名付けた運動における「民衆」という言葉に着目します。そもそもは地方の農民から都市の生活者までを広く意味する言葉でしたが、戦後から今日にかけて、その言葉が指し示す対象は大きく変わってきているのではないでしょうか。ゲストに『工芸批評』執筆者の一人である井出幸亮さんをお迎えし、双方の視点から戦前から戦後の工芸運動、さらに現代の工芸へと射程を広げつつ、その言葉の内実に探っていきます。

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キーワード

産業工芸試験所/工芸ニュース/西川友武/雪害調査所/今和次郎/平民工芸/剣持勇/芳武茂介/加藤達美/秋岡芳夫/クラフト/前衛芸術/走泥社/限界芸術/赤瀬川原平/トマソン/オブジェ陶/無印/ライフスタイルショップ/雑貨/クウネル/古道具坂田/クラフトフェア/生活工芸

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  • 井出幸亮(編集者)
  • 井出幸亮(編集者)

    1975年大阪府生れ。古今東西のアーツ&クラフツを扱う雑誌『Subsequence』(cubism inc.)編集長。『工芸青花』(新潮社)編集委員。雑誌『POPEYE』『BRUTUS』(ともにマガジンハウス)ほかさまざまな媒体で編集・執筆活動中。主な編集仕事に『ズームイン、服!』(坂口恭平著、マガジンハウス)など。『「生活工芸」の時代』『工芸批評』(ともに新潮社)で論考を執筆。

  • 軸原ヨウスケ(デザイナー)
  • 軸原ヨウスケ(デザイナー)

    1978年生れ、岡山在住。「遊び」をテーマにしたデザインユニットCOCHAE(2003年-)のメンバー。伝統こけし工人とのプロジェクト、ドンタク玩具社でも活動。郷土玩具、こけしに興味を持つ。著書に『kokeshi book -伝統こけしのデザイン-』(青幻舎)2010年、『武井武雄のこけし』(pie international)2012年、『日本のおもちゃ絵 -絵師・川崎巨泉の玩具帖-』 (青幻舎)2014年など。折り紙パズル「ファニーフェイスカード」が日本グッドデザイン賞(Gマーク)2008受賞、『猫のパラパラブックス』(青幻舎)で造本装幀コンクール2013審査員奨励賞、『トントン紙ずもう』(コクヨWORK×CREATE)がグッドトイ2013選定など。近年は「岡山名物きびだんご」(山方永寿堂)などパッケージデザインを数多く手がけている。

    http://cochae.com/

    http://donduc.com/

    (絵・いぬんこ)

  • 中村 裕太(美術家)
  • 中村 裕太(美術家)

    1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学芸術研究科博士後期課程修了。博士(芸術)。京都精華大学芸術学部特任講師。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作を行なう。近年の展示に「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャレッジワークス、2016年)、「あいちトリエンナーレ」(愛知県美術館、2016年)、「柳まつり小柳まつり」(ギャラリー小柳、2017年)、「日本ラインの石、岐阜チョウの道」(美濃加茂市民ミュージアム、2018年)、「MAMリサーチ007:走泥社-現代陶芸のはじまりに」(森美術館、2019年)、「表現の生態系:世界との関係をつくりかえる」(アーツ前橋、2019)。

    http://nakamurayuta.jp/

開催日
2020年4月11日(土)
時間
19時〜
会場
誠光社
定員
30名さま
ご参加費
2000円+1ドリンクオーダー(特典冊子付き)
ご予約方法
会期を延期しあらためて開催予定です。

ご予約は定員に達し次第締め切らせていただきます