誠光社 SEIKOSHA

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金 玖美 写真展「EXIT」

金 玖美 写真展「EXIT」
出版記念巡回展

終了しました

ご挨拶 イギリスのEU離脱(Brexit)をめぐる国民選挙が行われた2016年6月23日、
英国民が選択したのは、残留ではなく、ほんの僅かな差でのEU離脱。 半ば事故のように起こった、それを仕掛けた政治家たちでさえ予想していなかった結果に、
日本にいながらにして動揺した。

人々は何を思うのだろう。EU離脱の何が問題なのだろう。 かつて住んでいたことのある国での事態を見に行くために、カメラを持って出かけた。

もとを辿れば、4~5歳の頃から姉と繰り返し読んでいたイギリスの伝承童謡『マザーグースのうた (訳 谷川俊太郎 / 挿絵 堀内誠一) 』 に惹かれ、そこに出てきたセント・アイブスという地名 に、どんな場所だろうと幼いながらに想像を膨らませた。

20歳の頃にひとりで初めて南西部の港町、セント・アイブスを訪れる。 同じ旅で立ち寄ったロンドンという街に魅せられ、 その10年後、会社を辞めて暫時そこに居を移す。
家探しをしながら、何ヶ国もの人々に会う。 ロンドンの多様性、寛容性に惹かれながら撮影し、暮らしを共にする。 現実でありながら、空想でもあるような瞬間を収めたいと思った。 いわば、愛すべき他人たちとの私的なドキュメンタリーである。

イギリスらしさとは、今や伝統的なブリティッシュネスではなく、様々な民族的アイデンティティ やカルチャーが入り混じった多様性にこそあると思う。
EU離脱という選択には、移民を排除するという側面もある。 かつて暮らし、惹かれたロンドン(イギリス)は、変わってしまうのだろうか。

そもそも、国の境目ってなんだろう。

英国においては暗い時代にこそ、音楽やアートなどの文化が活性化してきたのも事実である。 ブレグジットが起きても、人々は良い方向へ向かえるようにそれぞれの指標を見つけてゆくので あろうか。
そうであることを願うと同時に、私はこれからも英国に行き続けたい。

金 玖美 / KOOMI KIM

  • 金 玖美(きんくみ) / KOOMI KIM
  • 金 玖美(きんくみ) / KOOMI KIM

    京都府出身。

    1997年 マガジンハウスへ入社、ポパイやなどで専属フォトグラファーを務める。2004年 退社後、渡英。London College of communication にてコースを修了。2008年 帰国後、ROCKETにて個展「TRANSIENT」を開催し、同名の作品集を発表。2011年「海を行き交う」を発表。

    2014年「TOKYO PHOTO 2014」に出展。 現在、東京を拠点としてファンション、ポートレートを中心に広告や雑誌、CMやPVなどの映像も 手がける。2児の母。息子たちと共に、撮影のため英国を再訪しながら制作した写真集「EXIT」を発表。

    koomikim.com

    instagram:koomikim_photo

    (撮影:高橋ヨーコ)

     

開催日
2019年10月1日(火)ー 2019年10月15日(火)
時間
10時〜20時(最終日・イベント開催時は18時まで)