モダニズムと日本をめぐるストーリー 河内タカ『芸術家たち 1 [建築とデザインの巨匠 編]』刊行記念トークイベント
2019.6.7 19時〜
『アートの入り口』(太田出版)で20世紀アートの流れを、ラジオのような親密で明快な語り口で教えてくれた河内タカさん。その最新刊『芸術家たち 1 [建築とデザインの巨匠 編]』(アカツキプレス)では、美術作品を眺めるような視点で、おなじく20世紀の建築とデザインにおける巨匠たちの作品とその歩みが易しく紹介されています。
その冒頭、「日本編」はル・コルビュジエ、シャルロット・ペリアン、そしてアントニン・レーモンドから始まります。なぜ日本人建築家やデザイナーではなく、ヨーロッパ、アメリカの巨匠たちからスタートするのか。それは本文を読めば一目瞭然、日本にジャパニーズ・モダンという美意識が確立されるまでには、その前段階として海外の巨匠たちからの影響があり、それらは切離しようがなく親密な関係だからです。
今回、『芸術家たち』刊行記念イベントを開催するにあたって、その「日本編」を中心にお話しいただきます。それぞれがシームレスに繋がりを見せながらモダニズム建築やモダンデザインへと読者を導いてくれるのが本書の魅力。そのつながりは、ちょっとした導き方で上流はバウハウスになり、下流は民藝運動へと流れを変えてみせます。
ルーツや歴史を知ることは、今に至る物語を知ることでもあります。日本モダニズムを巡るストーリーをお話のようにして聴く一夜。どうぞお見逃しなく。
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河内タカ
高校卒業後、サンフランシスコのアートカレッジへ留学。その後ニューヨークに拠点を移し現代アートや写真のキュレーションや写真集の編集を数多く手がける。2011年1月に長年に渡った米国生活を終えて帰国。2016年に自身の体験を通したアートや写真のことを綴った著書『アートの入り口 アメリカ編』(太田出版)、及び『同 ヨーロッパ編』を刊行。
現在は京都便利堂の東京オフィスを拠点にして、写真の古典技法であるコロタイプの普及を目指した海外事業部に席を置き、ソール・ライターやラルティーグや深瀬昌久などのポートフォリオを制作。執筆活動も継続して行い、誠光社でルイジ・ギッリに関するトークも行なった。
- 開催日
- 2019年6月7日(金)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 30名さま
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー
- ご予約方法
- E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加ご希望イベント名、お名前、お電話番号をご記載ください)
または店頭、お電話にて承ります。