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日常をビデオ分析する: 「フィールドインタラクション」研究の背景と展望

日常をビデオ分析する: 「フィールドインタラクション」研究の背景と展望

2019.2.20 19時-

わたしたちは日常のさまざまな場面で、どんな風に声を使い、体を動かしているのか。
この問題をビデオデータを細かく見ること分析していく試みが盛んになってきています。

こうした研究の最前線を紹介する「フィールドインタラクション分析」(ひつじ書房)の刊行が昨年から始まりました。扱うフィールドは研究者によってさまざま。
科学館での展示制作の現場、鮨屋で客は注文のタイミングをどう決めているのか、高齢者施設での入居者と職員のやりとり、ロボット演劇の演出、雪深い地での祭りの準備…いずれも、これまで研究者が入り込むことが少なかったユニークなフィールドばかりです。

これらのフィールドで得られたビデオデータを詳しく分析すると、人々が普段何気なく行っているやりとりが、じつはとても緻密で周到なやりとりであることがわかり、人のコミュニケーションについて思いもよらない気づきをもたらします。また、こうした観察方法は、ドラマやアニメーションなど、さまざまな映像を分析するときにも応用できます。

実はこうした研究のルーツの一つは、長年京都で続けられてきたコミュニケーションに関する学際的な研究会にあります。そこで、今回の企画では、フィールドインタラクション分析の背景にあるよもやま話なども盛り込みながら、この新しい研究の流れや今後の可能性などについて、話し合ってみたいと思います.

  • 細馬宏通(ほそま・ひろみち)

    滋賀県立大学人間文化学部教授。1960年生まれ。専門は人間行動学。著書に『介護するからだ』(医学書院)、『二つの「この世界の片隅に」』、『浅草十二階:塔の眺めと〈近代〉のまなざし』(青土社)、『動物と出会う〈2〉心と社会の生成』(ナカニシヤ出版)など。

  • 高梨克也(たかなし・かつや)

    京都大学大学院情報学研究科研究員。1970年生まれ。専門はコミュニケーション科学。著書に『基礎から分かる会話コミュニケーションの分析法』(ナカニシヤ出版)、『多職種チームで展示をつくる:日本科学未来館「アナグラのうた」ができるまで』(ひつじ書房)、『動物と出会う〈2〉心と社会の生成』(ナカニシヤ出版)など。

開催日
2019年2月20日(水)
時間
19時-
会場
誠光社
定員
30名さま
ご参加費
1000円+1ドリンクオーダー
共催
(株)ひつじ書房、(株)ナカニシヤ出版
ご予約方法
ご予約方法 E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加ご希望イベント名、お名前、お電話番号をご記載ください)
または店頭、お電話にて承ります。

ご予約は定員に達し次第締め切らせていただきます