翻訳家・柴田元幸の朗読会『スティーヴン・ミルハウザーのリアルな幻想』
2018.10.11 19時30分〜
スティーヴン・ミルハウザー『十三の物語』(白水社)の刊行を記念し、訳者である柴田元幸さんの朗読会を、京都の誠光社で開催します。
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“その午後彼は、人間と動物の違いは人間は目覚めたまま夢が見られることだと僕に言った。その能力を人間が行使できるようにするのが本の効用なのだと彼は言った”(「屋根裏部屋」より)
人間が言葉によって世界を見ているのだとしたら、その言葉が豊かになれば、世界も豊かになるのかもしれません。
ミルハウザーはリアリズムから非リアリズムへの移行でさえも細部まで緻密に曖昧を排して描いています。その文章は、読者の世界を拡張しそうなリアリティを湛えています。
小説を読む喜びに満ちたミルハウザーの世界。柴田元幸さんの朗読とトークによって、ご体感頂けたらと思います。
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柴田元幸
イラスト©島袋里美
翻訳家、東京大学名誉教授。東京都生まれ。ポール・オースター、レベッカ・ブラウンなど、現代アメリカ文学を数多く翻訳。2010年、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』(新潮社)で日本翻訳文化賞を受賞。最近の翻訳に、レアード・ハント『ネバーホーム』(朝日新聞出版)、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』(研究社)など。文芸誌『MONKEY』責任編集。2017年、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。
- 開催日
- 2018年10月11日(木)
- 時間
- 19時30分〜
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 30名さま
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー
- ご予約方法
- 満席につきご予約受付を終了させていただきました