Shinjuku (Collage) Shohei Yoshida Exhibition
2018.6.16 ー 6.30
終了しました
写真家・森山大道の代表作『新宿』(月曜社)を解体し、全ページを使ってコラージュにて再構築した「もうひとつの新宿」。全128点からなる作品集『新宿(コラージュ)』(NUMABOOKS刊)から厳選したコラージュ作品を展示・販売します。また、誠光社店主・堀部氏寄贈の古書や店舗関係の紙モノなどを素材にコラージュした作品2点を、新作として発表します。この新作は誠光社とのコラボレーションとして、包装紙のデザインとして提供されます。
—スナップ写真は、広大無辺な外界世界を極小な細片としてきりもなく “切り撮る”ことで成立している。かつて出版されたぼくの写真集『新宿』も、もとよりそのようにして作成された。その一冊に刷られた多くの新宿のイメージが、吉田昌平さんの手によってさらに無数の細片にカッティングされることで、いったん全イメージの解体がなされ、新たにコラージュという表現方法によって吉田さんが“いま”体感し感応する新宿として再生された。こうした制作行為自体、そしてスパイラルな変容そのものの中にこそ、本来写真が持つしなやかさがあるのだと思う。ぼくは吉田さんのコンセプトによって、すでにぼくの手から離れた〈もうひとつの新宿〉の風景の中を歩き回れることを楽しみにしている。
森山大道
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吉田昌平(よしだ・しょうへい)
1985年、広島県生まれ。アートディレクター、グラフィックデザイナー。桑沢デザイン研究所卒業後、デザイン事務所「ナカムラグラフ」での勤務を経て、2016年に「白い立体」として独立。カタログ・書籍のデザインや展覧会ビジュアルのアートディレクションなどを中心に活動。そのかたわら、アーティストとして字・紙・本を主な素材・テーマとしたコラージュ作品を数多く制作発表する。
作品集に『KASABUTA』(WALL、2013年)、『Shinjuku(Collage)』(NUMABOOKS、2017年)。
- 開催日
- 2018年6月16日(土) ー 6月30日(土)
- 時間
- 10時-20時(最終日・イベント開催日は18時まで)