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1933年の”音”を聴く 齋藤桂『1933年を聴く』刊行記念トーク

1933年の”音”を聴く 齋藤桂『1933年を聴く』刊行記念トーク

2018.4.6 19時〜

1933年は、猛威を振るった世界恐慌が底をつき、景気回復をともなう1年であった。と同時に、日本の国連脱退やナチスの政権獲得と、世界がファシズムに傾斜していく1年でもあった。上向きと下向きが同時に存在する時代状況は、文化において多様なかたちで歪みを生みだした。

齋藤桂『1933年を聴く――戦前日本の音風景』は、そうした1933年の音と音楽に関連するユニークな出来事――尺八奏者による殺人事件、三原山自殺ブームがもたらした小唄の再流行、左派右派のデモ音楽、皇太子誕生を祝った空襲サイレンなど――を通して、〈戦前〉の日本社会の空気を浮かび上がらせ、それ以前/それ以後の連続と断絶を描いた一冊である。

本トークイベントでは、1933年の音と音楽を実際に聞きながら、〈戦前〉の空気はどのようなものだったのかを、みなさんと追体験していきたいと考えております。

  • 齋藤桂(さいとう・けい)

    1980年生まれ。大阪大学文学部助教。専門は音楽学・日本音楽史。

    2010年大阪大学文学研究科博士後期課程文化表現論専攻修了、博士(文学・大阪大学)。京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター非常勤講師、大阪芸術大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員PD、日本学術振興会二国間交流事業特定国派遣研究者としてヘルシンキ芸術大学シベリウス音楽院博士研究員、大阪大学文学研究科助教を経て、現職。著書に、『〈裏〉日本音楽史――異形の近代』(2014、春秋社)がある。

開催日
2018年4月6日(金)
時間
19時〜
会場
誠光社
定員
30名さま
ご参加費
1000円+1ドリンクオーダー
ご予約方法
E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加ご希望イベント名、お名前、お電話番号をご記載ください)

または店頭、お電話にて承ります。