誠光社 SEIKOSHA

京都 河原町丸太町 書店

イベント

よきかな商店街

よきかな商店街
『まちの文字図鑑 よきかなひらがな』出版記念イベント

終了しました

文字の形を追い続けるブックデザイナーの松村大輔さんが日本各地で採集した、個性あふれる看板の文字。『まちの文字図鑑 よきかなひらがな』は、ひらがな一文字に寄った写真と、看板全体や町の風景を切り取った写真で、立体感のあるまちの図鑑になっています。10年以上集めている文字たちの中には、面白いけれど本の仕様に合わず披露できなかったものも。今回は、八画文化会館の石川春菜編集長と酒井竜次さんをゲストにお迎えし、「同じ目線で列島の商店街を縦断してみると、見えてくるものたち」を、みなさんとともに楽しみたいと思います。松村さんが尊敬する、八画文化会館の偏執的なまでの取材力と、商店街への愛。両者のたくさんの蔵出し写真を、スライドで鑑賞する、商店街漬けの一夜となる予定です。

 

 このたび、『まちの文字図鑑 よきかなひらがな』を小社より刊行しました。ページをめくってもらえばすぐにわかりますが、この本は、「まちの文字」の図鑑でありながら、松村大輔さんによる商店街の記録でもあります。一文字にクローズアップして、その文字の魅力を再発見するページ、そして、次のページでは、看板やお店の全体像が別カットで撮影されています。

松村さんとは、大福書林を始める前のPIE BOOKS(現・PIE International)の同僚として、親交を深めてきました。松村さんは、同僚の中でも一番の趣味人で、いろんな町に出かけては、鉄道や駅、その土地の人々を撮影していました。わたしがPIEに在籍しているあいだに、松村さんは小さな写真展を二度ほど開き、人と風景がとてもほのぼのとしてあたたかい、まさにハンドルネームの「nodoca」のようだなあと思った覚えがあります。本書では、その風景写真の魅力をいかんなく発揮してくれていると思います。つばめの巣がかけられている「ま」の字の看板に、そっとそえられている布。松村さんでないと見過ごしていたかもしれません。

同じくらいの熱い視線で、商店街を見ている人たちがいます。八画文化会館さんです。商店街が発展したのは、多くは戦後。国鉄や私鉄の駅ができるのとともに、駅前にはいろんな業種の店がいれかわり立ちかわりできました。たくさんのお店ができてはつぶれたはずだから、今残っているものは、相当な強者ともいえるはずなんだけど、八画さんがつっこみどころを感じているようなおおらかさを多分に残しています。

商店街のお店は、今どき流行らないでしょうが、大型店の集中レジとちがったところがあります。あのおばあちゃんはこの魚が好きだとか、食卓事情まで話せる、個と個としてのふれあい。そして、お店の看板や名前に、個性を発揮してもいいという自由さ。

京都は、信用商売で、知り合いのお店から物を買うのがふつう、といいます。京都と小さなお店は、とても相性がよいみたいです。そんな京都でお送りする「よきかな商店街」。みなさんとともに深められたらうれしく思います。

大福書林  瀧 亮子

  • 松村大輔(まつむらだいすけ)
  • 松村大輔(まつむらだいすけ)

    1973年生まれ。ブックデザイナー。タイポ・エクスプローラー。広告制作会社・印刷会社などを経て、現在出版社パイ インターナショナル(PIE Graphics)に所属。のどか制作室という個人名義でも制作活動を行う。日本設計家協会会員。Twitter @cadonoにて日々出会った文字を公開中。

  • 八画文化会館(はっかくぶんかかいかん)
  • 八画文化会館(はっかくぶんかかいかん)

    東京都大久保で活動しているインディーズ出版社。2011年8月に『八画文化会館 vol.1 特集:終末観光』を創刊以来、本誌4冊、叢書シリーズ7冊刊行。廃墟、珍スポット、街歩きなどのコンテンツをブログ、twitter、noteなどで発表中。主な運営者は1982年東京都生まれの石川春菜、1975年愛知県生まれの酒井竜次。

開催日
2016年8月27日(土)
時間
19時−21時
会場
誠光社
参加費
1000円+1ドリンクオーダー
定員
30名
ご参加方法
E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加ご希望イベント名、お名前、お電話番号をご記載ください)

または店頭、お電話にて承ります。

ご予約は定員に達し次第締め切らせていただきます