誠光社 SEIKOSHA

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ブログ 何を読んでも何かを思い出す

カシワイ「3分間/107号室展」

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朝顔が巻き付いたジャングルジムの中から見上げる日差し、窓の外に吊るされ道行く人のために日々更新される日めくりカレンダー、ある日突然ぽっかりとできた空き地から巡らせる土地の記憶。ありふれた日常の風景や行為から、少しずれたところにある詩情。TumblrやTwitterなどSNS上で発表したイラストがきっかけとなり、コミック作品でデビューした新人作家カシワイ。コマ割りの中に配置された画とセリフという漫画のフォーマットにありながら、その文法とは少しかけ離れているが故に生じる異化作用とポエジー。

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小説の家

1958年の1月から10月まで、10号に渡り『美術手帖』誌上に書き下ろし小説が掲載された。吉行淳之介や遠藤周作、小島信夫らいわゆる第三の新人と呼ばれる作家たちを中心に、挿絵にはそれぞれ異なる画家が起用され「小説と絵画のコラボレーション」がなされている。総合誌寄りの編集へとシフトした1960年代の同誌のトリッキーな誌面に比べると、特段奇を衒った企画ではないが、そのさり気なさと、執筆陣の豪華さ、誌面において企画意図が一切説明されていないことなどから、不思議と目を惹く記事だ。

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働く人を撮る。吉田亮人”Tannery”のこと

バングラディシュの首都ダッカの南西部、皮革産業地帯であるハザリバーグというエリアは世界保健機構によって世界十大汚染区域に指定されている。皮なめしの行程で大量の化学薬品を使用し、それらの排水はそのまま町に流れ、余った皮はそこらに廃棄される。数多くのジャーナリストにより告発されることでも知られる区域だが、周囲の環境に対する汚染は同時に工場内部にも及んでいることに注目する人は多くない。

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アピチャッポン、LEARNERS、怪盗ルビイ、ロックンロール

楽しみにしていたアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『光の墓』をようやく観た。廃校舎をそのまま利用したタイ東北部の病院を舞台に、原因不明の眠り病にかかった男たちと、そのすぐ側で行われる政府による掘削工事、現代の世界と過去の争いごと、幾層ものレイヤーが重ね合わせられる言葉少なながらも複雑な構成の作品。静けさの続く長いカットの積み重ねに、観ているこちらも眠りを誘われたが、一転し、軽やかなブレイクビーツの流れるエンドロールに映画の深層世界から浮上したかのようなカタルシスを感じた。

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