誠光社 SEIKOSHA

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ブログ 何を読んでも何かを思い出す

ニクソンをジャンプさせた男、フィリップ・ハルスマン。

LIFE誌のカバーを101回も飾った、つまり商業写真の分野で当時最も成功を収めたと言い換えてもおかしくない、写真家フィリップ・ハルスマン。ラトヴィア移民としてアメリカに渡り、ポートレイトの名手として数々のセレブリティたちと交流し続けてきた彼が、1950年代に執心したのが、”JUMPOLOGY”と称される、飛び上がった姿のポートレイトシリーズだ。

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ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男

京都シネマで『ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』を観た。思えばアルトマン作品との出会いは、京都シネマの前身である京都朝日シネマで『ショート・カッツ』を観たのがはじめだった。おそらく1993年前後、まだ高校生だった頃のことだ。レイモンド・カーヴァー作品の映画化と聞いて、監督のことなど何も知らずに鑑賞し、その大胆な脚色に驚かされた。感化され、『M.A.S.H』、『ロング・グッドバイ』をレンタルビデオで、『プレイヤー』、『ナッシュヴィル』をDVDで観た後、ポール・トーマス・アンダーソンの登場、とくに『マグノリア』を観てすべてがつながった気がした。今回のドキュメンタリーでも終盤にポール・トーマス・アンダーソンが登場し、アルトマンについてコメントしている。

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ヴィヴィアン・マイヤーを探して

写真表現の分野において、ファウンド・フォトと呼ばれる手法が一般的になりつつある。はじめてその手法を知ったのは、オランダの広告会社ケッセルスクライマーが2001年から刊行し始めた”IN ALMOST EVERY PICTURE”というシリーズ写真集。どこにでもいそうな平凡な夫婦の色あせた海外旅行写真を、大雑把なデザインで一冊にまとめただけのものが新鮮だったのは、写真に作為や技術がまったく読み取れなかったからだ。蚤の市やガラクタの山から見つけてきたものを作品として提示する、その見立てによってカメラを使わずとも写真表現が成立する。

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The Electric Yoru-Tamori Acid Test ヨルタモリ観察往復公開書簡

ミズモトアキラさんのウェブサイトにて連載された『The Electric Yoru-Tamori Acid Test ヨルタモリ観察往復公開書簡』が番組終了にあわせてZINEとしてまとまった。番組放送第12回目から第44回にあたる最終回まで、往復書簡という形式で番組の感想を伝え合うという内容で、当初私信をオープンにするような体裁にためらいもあったが、このスタイルで連載するのにはそれなりの意味があった。

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