誠光社 SEIKOSHA

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ブログ 何を読んでも何かを思い出す

2016年8月

小説の家

1958年の1月から10月まで、10号に渡り『美術手帖』誌上に書き下ろし小説が掲載された。吉行淳之介や遠藤周作、小島信夫らいわゆる第三の新人と呼ばれる作家たちを中心に、挿絵にはそれぞれ異なる画家が起用され「小説と絵画のコラボレーション」がなされている。総合誌寄りの編集へとシフトした1960年代の同誌のトリッキーな誌面に比べると、特段奇を衒った企画ではないが、そのさり気なさと、執筆陣の豪華さ、誌面において企画意図が一切説明されていないことなどから、不思議と目を惹く記事だ。

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