誠光社 SEIKOSHA

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ブログ 何を読んでも何かを思い出す

カシワイ「3分間/107号室展」

カシワイ「3分間/107号室展」

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朝顔が巻き付いたジャングルジムの中から見上げる日差し、窓の外に吊るされ道行く人のために日々更新される日めくりカレンダー、ある日突然ぽっかりとできた空き地から巡らせる土地の記憶。ありふれた日常の風景や行為から、少しずれたところにある詩情。TumblrやTwitterなどSNS上で発表したイラストがきっかけとなり、コミック作品でデビューした新人作家カシワイ。コマ割りの中に配置された画とセリフという漫画のフォーマットにありながら、その文法とは少しかけ離れているが故に生じる異化作用とポエジー。

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今年6月に刊行されたデビュー作品集『107号室通信』にあわせて店内で展示を開催中です。入り口の扉からスタートし、足元に単行本未収録掌編「3分間」のコマが本棚の間を縫うように貼り付けられています。「3分」という時間をコミックならではの複眼的視点で描き、ラストで宇宙規模にズームアウトする鮮やかな作品。

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コマの中の時間を実際に体験し、辿り着いた先(=レジ前)に見るものとは。当店初となる店内全体を使用したインスタレーションをお楽しみください。会場にて販売中の『107号通信』には会期中限定で「3分間」冊子版が付いています。体験を持ち帰り反芻出来るという仕掛け。是非お楽しみくださいませ。